2005年12月20日発刊。
松田忠徳著。
祥伝社。
温泉教授とあって全国の温泉のオススメマップや、本物の温泉の選別の仕方や入浴法まで、広く網羅されている。
前半部分はやはり「ホンモノの温泉」、「マガイモノの温泉」、「ニセモノの温泉」について今までの偽装事件や、レジオネラ感染についてなど、温泉業界の闇を一刀両断に切り、温泉の魅力を徹底的に語られている。
後半は湯治の具体的な啓蒙について書かれている。
松田氏の書籍は山ほど出ているが、私はこれが2冊目。
温泉への愛と同時に、温泉業界の問題点が書籍を通して何としても伝えなければという想いを感じる。
熱い方なのだなぁとお会いしてみたい気持ちがふつふつと湧いてくる。
歴史についても造詣が深く、万葉集から竹取物語まで多くの詩や、徳川家康の無類の湯治好きについてなど、守備範囲が広く読んでいてとても読み応えがある。
教養の深さがやはり人生を楽しむ秘訣だなと温泉の話を離れて妙に納得させれられたりもした一冊でした。
大変勉強になりました!